2016年2月1日
Categries: Blogリノベーション見学会
古くなった賃貸マンションをリノベーションして新しい価値を与えることでビンテージビルに変えてしまうスペースRデザインさんの活動。
使う人だけのことだけではなく、使う人のコミュニティ・まち全体とのつながりも視野に入れた再生計画に以前より共感し、大変興味があったのですが、今回偶然にもちょうど良い機会を頂いたので見学させてもらうことにしました。
入居者を具体的に想定したデザインや間取りになっており、そのことが使う人の自然発生的なコミュニティにつながるのだろうと感じました。プライバシー保護というよりも街に対してオープンに開かれた印象のエントランスや共用部分の使い方もリノベーションコンセプトを知れば納得できるものでした。
リノベーションと言えば、古いものを一新してリニューアルするイメージをお持ちの方も多いと思います。古いものを壊した後に新しいものを付け足していくイメージ。
でも、そうすることで新築ではなくリノベーションなのに予想以上のコストが掛かることになります。今回見学したリノベーションは、コストを抑えて古いものを壊したことで現れた古い味わいを活かしながらほんのちょっとのこだわりを取り入れたものでした。スイッチやコンセントのこだわり。照明のこだわり。アクセントとなる壁の色や部分的に取り付けられたパネルなど。
それだけでも確かにビンテージと言えるだけの付加価値が生まれ、さらに味わいが増して、使う人が空間をカスタマイズして足し算のデザインを施したくなるワクワク感がありました。
新しく見えるように足し算のリノベーションをするのではなく、引き算の中に見出した新しい価値を追求していくリノベーションですね。
とても勉強になりました。思わず事務所移転を考えてしまう・・・・う~~~~~~ん。。。なんかザワザワしております。