2019年2月1日
Categries: Blog新しい木造建築 見学会
先日新しい木造建築材として注目されているCLTの賃貸マンション物件を見学させて頂きました。
CLTとは木板を繊維方向が直交する様に積層接着した材料です。
地球温暖化防止や国産材の活用促進などの観点から大規模建築物でも木質化を図る動きが活発になっています。
従来から木のぬくもりや香りなど癒し効果も高く、木の本来持つ良さを生かした建物が見直されています。
5階建てのマンションとしては県内初となるペットと暮らせる賃貸マンション。これまでにCLT講習会はいくつか受けてきましたが、実際の施工事例、しかも工事中でCLT材が構造材として見て取れるものは初めてて、興味津々で拝見させて頂きました。
基本的には柱・梁の軸組み工法で、壁としてCLT材を落とし込んでいる・積み上げている?といった造り。
壁が厚み120mmのCLT材なので、本来壁に埋め込まれているコンセントや換気扇などの穴あけが難しく、設備工事との設計段階からの打ち合わせが重要であることなどが説明されました。
建物の耐火性能の問題からCLT材はボードで覆われて見えなくなるということでしたが、耐火性能が強く求められない住宅など小規模物件では違う見せ方もできるように思いました。木造建築物の新たな挑戦、可能性がまだまだあることを実感しつつ、良いものは積極的に取り入れたいと満足のいく見学会となりました。