2016年2月29日
Categries: Blog家の向き~南側・東側のセオリー?
こんにちは。kocochi空間の西岡です。(なぜか名乗ってみることにしました(^-^))
先日お会いしたお客様に「南側と東側を閉じる(間取りの中で大きな窓を付けないということ)というのはおかしいのでしょうか?」と聞かれました。
「そんなことないですが、どうしてですか?」とお聞きすると「あるハウスメーカーの方に南側と東側に大きな窓を付けて家の正面とするのがセオリーでして・・・」と言われたからという返事が返ってきました。
(@_@)(@_@)(@_@)←それを聞いた時の私の心の声。
お客様の持っている土地は西側に大きな池があって、池を少し見下ろすような場所でした。西側の池を見渡せるその眺望が気に入って土地を購入されたそうです。
それなのにハウスメーカーから提案された案は西側にほとんど窓を設けず、隣家が迫る南側に小さな中庭を設けたものでした。
うーーーん。残念。しかもこの中庭は薄暗くて開放感のあるものではない。。。
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お客様には—-南側や東側に家を向けるセオリーなんてありません!!
自然光を取り込むためにはそりゃあ南側にお庭を作った方が有効です。明るいですし。東側なんて朝日を浴びることがことができます。
でも、そもそも南側と東側に開けていない敷地の場合はそうは行きません。(プライバシーの問題や交通量の問題も含めて)
—-というような事をお伝えしました。
合わせて西側に開いた間取りでは西日が最大な問題であること。軒または庇を出すことや塀(視界を遮らないようなもの)を設けること、緑による遮光、窓を取り付ける位置など西日対策についてもお伝えしました。
家は住む人の暮らし方によって出される回答が違います。それと同時に敷地によっても大きく異なります。敷地が違うのに同じ家が建つのはおかしいことです。
太陽光・風の通り・道路の位置・隣家の状況・土地の高低差などその敷地が持つ条件が個々に違うのですから当たり前の話ですね。
家づくりに必ず守らないといけないルールなんてありません。是非後悔しないように自分に合った自分だけの家づくりをしてほしいと思います。
今回は相談を受けて本当に良かったと思いました。窮屈な生活をしなくてすんだのではないかと思ってます(^-^)