2015年6月5日
Categries: Blog小国杉(地産材)や自然素材をふんだんに使ったリノベーション
熊本県阿蘇郡小国町の敏腕建具店「時松建具店」が手掛けた小国町のリノベーション物件を見てきました。
この物件は小国杉(地産材)や自然素材、建具は小国杉を利用した木製建具といった“本物”にこだわったリノベーション物件です。
さらに低価格!!
なぜ本物なのに低価格なのか・・・?それは人件費や中間マージンを極力減らす努力をしているからだそう。
住宅工事をする時、建て主さんは工務店(施工会社)と工事契約して工事してもらうことが多いと思います。しかし、実際に現場で手を動かすのはそれぞれの専門業者さん。
例えば基礎工事はコンクリート業者さんや鉄筋工事やさん、地面掘るのは地盤工事業者さん・・・などなど。
大工さんは基礎工事が終わって土台・柱・梁の組み立て(建て方と言います)が始まってやっと登場。住宅1棟完成するのにたくさんの業者さん(工務店とは別会社)が関わることになります。
工務店の役割は工事の進捗に合わせて専門業者の手配、工事内容の指示、工事後の確認など監督業です。
工事に多くの業種・多くの人が関われば関わるほどその分手間料(マージン)が発生するのは当たり前です。(みなさん仕事ですから・・・)
小国のリノベーション物件では、極力少ない業種かつ少人数で丁寧に工事すること(出来る人が出来ることを)がモットー。人件費や手数料に流れていたお金を材料を本物にすることに使おう!というものです。
それに尽力しているのが時松建具店さん。
外壁の一部や床・天井は小国杉。内壁は珪藻土。和室の壁は珪藻土に藁を混ぜて味わいのある仕上がりになっていました。
建具はさすが建具屋さん。取手もオリジナルデザイン。ガラスは一部輸入ガラスを使っていたり。
本当にシンプルだけどこだわりのある空間でした。
珪藻土とたくさんの木に囲まれて、玄関に入った時から空気が違います。思わず深呼吸しますね。
そしてリビング延長上にあるデッキから見える景色がこれ!!さすが小国町~。
贅沢すぎる環境でした。
kocochi空間では空き家が増えてきた住宅事情を受けて、建て替えではなくリノベーションにより住宅に新たな付加価値をつけることに積極的に取り組んでいきたいと考えています。
空き家や古家のままでは地震・火災に対して不安ですし、街の景観といった観点からも好ましくありません。
何より持ち主さんが低予算の中でいかに心地良く暮らせるか・・・というところでリノベーションは得策ではないでしょうか?